PROJECT
精密機器・計測機器メーカーとして長い歴史を誇る島津製作所のグローバルでのプレゼンス向上と、インナーの求心力を強化。ブック、ムービーなど、ブランドコンセプトに紐づいた各施策で、SHIMADZUブランドを社内外へ強力に訴求しました。
創業1917年。京都に本社を構える精密機器・計測機器メーカーである島津製作所。国内を代表する企業として、グローバルでの認知度向上を目指していました。また、新たに策定した企業ブランドコンセプトをしっかりと社内浸透するために、ブラビスがブランドコンセプトガイドライン、ブランドコンセプトムービー、サブグラフィックスの開発、およびブランディングセミナーを実施。ブランドの知的理解と情緒的理解の両方を促す各施策で、SHIMADZUブランドの社内外の浸透をサポートしました。
まず初めに着手したのは、ブランドコンセプトガイドラインでした。ブランドを構成する重要キーワードやそこに込められた想いなどを関係者にヒアリング。ブランドの知的理解を促すことが目的であるため、歴史の中で積み上げてきた島津製作所の価値観を紐解きながら文章化していきました。次にそこから、企業トーン&マナーを開発。日本人の繊細なものづくりの姿勢と最先端のテクノロジーを融合し、科学技術の進展に貢献する島津製作所の企業イメージを、トーン&マナーとして設定しました。抽象的な概念をわかりやすく文章化することで、社内の人間が共通の認識を持てるよう精緻化。今回は、さらにサブグラフィックスである「Craftec Wing」を開発し、トーン&マナーを象徴するエレメントとして、社内外に発信できる体制も構築しました。
次のフェーズでは、情緒的理解を促進させることを目的に、ブランドコンセプトムービーを開発。創業以来、脈々と受け継がれてきたDNAや、島津製作所の繊細で細やかな技術、最先端の製品が、世界をより豊かに変える力になっていることをドラマチックに描くことで、企業ブランドへの共感、インナーのモチベーション向上を促進しました。初代島津源蔵、2代目島津源蔵をモデルとして登場させるなど、社内の人間であればグッとくるような演出をすることで、まさに心に響くムービーに仕上げていったのです。
各施策が根幹の考えであるブランドコンセプトに紐づくことで、一貫した企業イメージを、社内外に強力に訴求することが可能となりました。
また同時に、社内向けのブランディングセミナーも実施。ブランディングの基礎知識もフォローさせていただくことで、企業ブランドの重要性の認知向上に努めました。さらに、ブランディングセミナーの内容をモーショングラフィックを活用した動画として編集し、社内でいつでも自社ブランドについて理解できるようにしました。