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つながる運動「Run Club」【タイトレンドレポート10月】
みなさん、日々運動はできていますか？運動はモチベーションが続かなかったり、専用の器具が必要だったりと、中々ハードルが高いものですが、シューズ１つでできる「ランニング」はどうでしょうか。タイではたくさんのランニング愛好家を巻き込んで走る「Run Club」と総称されるグループが各所で誕生しています。今回はタイで流行っているランクラブの実態についてご紹介します。
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もっとも楽しい健康法
タイでは、食生活や運動といった健康に関してのトピックが注目されており、中でもランニングはとりわけ人気が高まっている一つです。実際、公園を走るランナーの数や、画像①のようなランニングイベントは明らかに増加しています。このトレンドを牽引しているのが、「Run Club」という存在です。ランニング愛好家たちが様々な場所で集まり、心地よく、ゆっくりと走ることを楽しむコミュニティグループです。ランニング中に、何か面白いものを見つけたら立ち止まって休憩し、美しい場所に出くわしたら、その場の雰囲気を写真に収め、ソーシャルメディアに投稿する。それを見た人が連鎖的にランニングに挑戦したくなり、いつの間にかランニング仲間の一員になっているのです。
コロナで急増したランナー
調査によると、新型コロナウィルスのパンデミック中に2,870万人のランナーが運動を始めたことが明らかになったそうです。また、調査会社は2024年以降もヘルスケアトレンドが引き続き好調な年になると予想しています。これは、生鮮果物や野菜の売上が2022年比で11%増加したことや、エクササイズ関連商品の売上が11%増加したこと、ビタミンやサプリメントの売上が78%増加したことからも明らかとなっています。グッズやイベントがどんどん増えていることから、健康管理に関心のある人々だけでなく、これまで興味がなかった人が運動を始めるようになるのも不思議ではありません！その中でランニングを始める人が多い要因となっているのは、靴が１つあれば良いという「始めやすさ」でしょう。さらに、必要に応じて一人で行うこともできますし、ランニングを孤独に感じさせないグループがあれば、みんなでランニングを楽しむこともできます。最も手軽で誰にとっても居心地が良い、それが「ランニング」なんです！
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SNSマーケティングで大きくなったランクラブ
運動のためのグループは以前から存在していましたが、今のようにランクラブを強力なコミュニティにしているのは、ソーシャルメディアの力が大きいと考えられます。かつてはメンバー1人1人に日程を確認してランニングする日を合わせなければいけませんでしたが、今はSNSを利用することで、かつてないほど簡単にみんなの予定を合わせることができます。新しくランクラブを作るにしても、SNSならすぐにメンバーを募ることも可能で、実際に画像②のようなイベントもたくさん開催されています。走っているときに写真を撮り、ソーシャルメディアに投稿するといったPR活動も盛んに行われており、SNSを利用していれば誰しもがランクラブの存在を自然に認知することができる世の中です。
このようにしてランニングの人気は徐々に高まっていくようになり、様々なスポーツブランドやライフスタイルブランドが、これらのランクラブやコミュニティをサポートするようになりました。具体的には、イベントの開催やスポンサーシップ、ランニングシューズのテストなどの実施を通じて彼らを支援しています(画像③)。企業としても、ターゲット層と密接に繋がりながら消費者に実際に商品を試用してもらう機会にもなっており、良い相乗効果を生んでいるのだとか。
ひとりひとりにあったランクラブ
ここからは、タイの有名なランクラブを紹介したいと思います！「Cruise Control Run Club(CCRC)」は、参加者が“黒”を基調としたファッションを身につけているのが特徴で、販売しているチームウェアはすぐに売り切れてしまうそうです。「Meep Meep Run Club(MMRC)」というランクラブは、ただ走るだけではありません。購入前に実際にランニングシューズを試着したり、イベント後にシューズが当たるチャンスを得たりといった、新たな体験を提供してくれるため、ランニングシューズの選び方が分からない初心者ランナーにとって、新たな購入手段としても注目されているんです。逆に本気でランニングしたい人には「Run Now Fab Later (RNFL)」がおすすめ。クラブメンバーのほとんどはトレイルランニングに熱心なランナーで、アシックスと提携してシティランに挑戦したり、筋肉の回復を早めるアイスバス体験をしたりしています。
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今では、バンコク以外にも多くの県に新しいランニングクラブが数多く誕生しています。健康のために走る、新しい友達を見つけるために走る、レースのタイムを縮めるために走るなど、目的は人それぞれ。最近は自分自身をアピールするツールとして扱う風潮もあり、あるネットの記事では「自分が独身という宣伝をしたかったら、“黒い”服を着てランニングしてください」というユニークな提案も紹介されていました（画像④〜⑥）。楽しみながら健康を手に入れるランニングを、ぜひ皆さんも始めてみてはいかがでしょうか。
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引用元
画像① https://www.facebook.com/photo/?fbid=797777372503270&set=pcb.797777495836591
画像②③ https://thestandard.co/life/cruise-control-run-club/
画像④ https://www.facebook.com/photo?fbid=122163313712515175&set=pcb.122163313850515175
画像⑤ https://www.facebook.com/photo/?fbid=122164003976515175&set=pcb.122164004114515175
画像⑥ https://www.facebook.com/photo/?fbid=1330090819119606&set=pcb.1330091915786163