REPORTS

今すぐ食べたい! 続々登場トレンドフード【韓国トレンドレポート4月】

韓国では、若者を中心に次々とトレンドフードが誕生しています。最近の話題は、ポムドンビビンバ!ポムドンとは春先に旬を迎える白菜で、葉が外側にパッと広がっているのが特徴です。厳しい冬を越えたポムドンの葉は厚みがあって柔らかく、噛むほどに香ばしさと甘みが口いっぱいに広がり生で食べても美味しい野菜です。今月のBATでは、旬の味覚であるポムドンからスイーツまで幅広くご紹介いたします!

画像① 旬の食材カレンダー

一過性のブームの合間に旬の味

以前のBAT記事で紹介した「ドゥチョンク(ドバイチョコもち)」に続き、この春、韓国の食卓で話題となっているのが「ポムドン(春白菜)ビビンバ」です。ドゥチョンクのような行列ができる熱狂とはまた違い、友人同士で「もう食べた?」と挨拶代わりに交わされるほど、今もっともホットな話題になっています。本来、ポムドンは春になれば当たり前に食卓に並ぶ旬の食材です。「旬の野菜が流行する」なんて、少し不思議ですよね。その流行の背景には、韓国の若者の間で広がる「休息と回復」への欲求があります。最近20代の若者の間では中高年に混じって「よもぎお灸」や「サウナ」で体を整えたり、カレンダー(画像①)で旬の食材をチェックして「丁寧な食事」を楽しんだりするスタイルが定着しています。このような健康志向の流れとポムドンが見事にマッチしたことで一大ブームとなりました。「今これが旬だよね」と季節を愛でる傾向はここ数年続いており、数ある春の味覚の中でも、今年は特にポムドンがその主役に躍り出ました。派手な映えスイーツもいいけれど、今は「体に優しく、季節を一番に感じるもの」を選ぶのが韓国の最先端。ポムドンビビンバは、そんな今の気分を象徴する、春の特別な一皿になっています。

  • 画像②ポムドンの即席キムチ

  • 画像③

ポムドンビビンバブームの始まり

ポムドンビビンバの作り方は簡単で、食べやすく切ったポムドンを、唐辛子粉、醤油、ニンニクなどでサッと和えて「即席キムチ」に(画像②)します。あとは、ご飯に即席キムチと目玉焼きを乗せて混ぜるだけ。火をほとんど使わない究極の「おうちごはん」なんです。
この素朴なメニューがなぜ今、空前の大ブームになっているのでしょうか?Googleトレンドでは「ポムドン」の検索数が1ヶ月で7倍、1年前と比べるとなんと11倍にまで急上昇しています。その火付け役となったのは、18年前のYouTube動画でした。伝説の韓国バラエティ番組「1泊2日」で人気タレントのカン・ホドンがポムドンビビンバを頬張る姿が、SNSで大バズりし再生回数は500万回を突破しました(画像③)。「ドゥチョンク」よりもずっとお手頃で、体にも優しい。そんな「コスパと健康」を両立した旬の味が、SNSを通じて若者たちの心を一気に掴んだようです。

  • 画像④上海バター餅

  • 画像⑤ウベラテ

NEXTドゥチョンクとなるのは?

家で楽しむ「ポムドン」に対し、カフェ業界を賑わせているのが「上海バター餅(黄油年糕)」(画像④)です。
マドレーヌ型で焼かれたこのお菓子は、実は小麦粉ではなく「もち米粉」がベースで、外はサクサク、中はモチモチした食感を楽しめます。韓国人のVISAなし上海渡航が可能になったことで、SNSや旅番組で「上海旅行で外せないデザート」として紹介され、一気に人気に火がつきました。ドゥチョンクほどのブームではありませんが、徐々に定着しつつあるようです。さらに面白いのは、韓国の飲食業界の反応速度です。 大手ベーカリーの「PARIS BAGUETTE」が、このブームを逃さずすぐに上海バター餅にインスパイアされた新商品を発売しました(画像⑤)。また、人気カフェ「A TWOSOME PLACE」からも、世界的に話題に上がり始めている「ウベ(紅山芋)ラテ」が登場するなど、海外のトレンドがタイムラグなしで次々と店頭に並んでいます。

画像⑥ヘテ製菓「ドバイスタイル」スナック

ますます加速する飲食トレンドと限定商品

「ドゥチョンク」の勢いが約3ヶ月続いたのに対し、「ポムドンビビンバ」のピークは約1ヶ月。最近の韓国では、こうしたトレンドのサイクルがますます短くなっています。
ショート動画の普及によりかつてのテレビや口コミとは違い、動画を見た瞬間に「今すぐ食べたい!」という購買行動に直結するため、企業の対応もスピードを上げています。今回の「バター餅」や「ウベ」も、ブームの兆しが見えるやいなや、大手チェーンが即座にメニュー化しました。
さらに韓国を代表する老舗のお菓子メーカー「ヘテ製菓」では定番のスナックに「ドバイスタイル」を取り入れた限定版をリリース(画像⑥)。 本来、大量生産の製菓業界はレシピ開発に時間がかかるものですが、流行が落ち着きつつある今でも「ドバイチョコの味」を求める声が根強く、その需要を逃さず形にしています。
「何が流行るか」だけでなく、その波に「いかに速く乗るか」。 韓国の食シーンは、SNSの拡散力と企業の爆速な対応によって、常にアップデートされ続けています。

バター餅やウベも、どのように展開されるかが今後の注目ポイントになりそうですね!

引用元

画像① https://ougachacha486.co.kr/product/만년형-제철-음식-달력-미니-벽걸이아기-이유식-캘린더-봄-여름-가을-겨울-음식-2026-식단표-달력-탁상-달력-인테리어-큰캘린/83/category/1/display/2/?icid=MAIN.product_listmain_1
画像② https://japanese.visitkorea.or.kr/svc/contents/contentsView.do?vcontsId=206449
画像③ https://youtu.be/LC–8_qOQpc?si=0iPnxzpMAWrL8tHf
画像④ https://www.paris.co.kr/promotion/pb-butter-chewy-rice-cake/
画像⑤ https://mo.twosome.co.kr/mn/menuInfoDetail.do?menuCd=10193482
画像⑥ https://www.instagram.com/reel/DWBLAy8kwKN/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==
https://www.chosun.com/culture-life/culture_general/2026/03/02/SFX7JNBIRJCOXLK5ATYIZLEXJI/