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コーポレートサイトやブランドサイトは、ともすれば情報を整理して掲載するだけの場になりがちです。しかし、デジタルでの接点は、そのブランドにしかできない体験を設計できる貴重な場所でもあります。たとえば、ロゴの世界観をモチーフに、3D的な奥行き、動き、遊び心のあるインタラクションを組み合わせることで、WEBは情報の置き場ではなく、ブランドの個性を記憶させる体験になります。
デジタル表現における3D的な奥行き、スクロールに連動する動き、カーソルや画面遷移に対する反応、思わず触れたくなる遊び心。これらは単なる演出ではありません。どのように現れ、どのように動き、どのような余韻を残すかによって、ブランドの印象は大きく変わります。大切なのは、流行の表現を取り入れることではなく、そのブランドにしかできないデジタル表現へ落とし込むことです。ロゴの形、ブランドカラー、タグライン、事業の構造、企業が大切にしている思想。それらを読み解いたうえで演出に昇華する。そこにデジタルブランディングの本質があります。つまり、3Dやモーションは見栄えのための追加要素ではなく、ブランドらしさを記憶させるための設計要素です。体験の中に個性が宿るからこそ、ブランドは他社と区別され、想起され、好感へと繋がっていきます。
ブラビスでは、WEBを単なる情報整理の場としてではなく、デジタル上の体験へ拡張するDigital Brand Bookと捉え、開発することがあります。Digital Brand Bookとは、ブランドの思想やルールを掲載するにとどまらず、動き、ストーリー、インタラクションを通じて、見る人がブランドを理解し、感じ、語りたくなる体験ツールです。
O社は、150年を超える歴史を持ち、国内外で事業を展開する企業グループです。ブラビスは、同社の新グローバルブランドマーク、タグライン、サポートグラフィック、ブランドマニュアル、国内外グループ社名ロゴタイプなどを一気通貫で開発。その後、O社のパーパスや志を理解・体験できるDigital Brand Bookを作成しました。新CIをキーモチーフとして活用したこのDigital Brand Bookは、O社のサプライチェーンを5つの視点で紹介し、スクロールするたびに、森づくりから資源循環、O社が目指す未来へと進んでいくような没入型コンテンツに仕上げています。社外に向けたブランド発信であると同時に、従業員が自分たちの仕事のつながりを再認識し、誇りを持ち、家族や友人にも語りたくなるよう設計されたインナーブランディングの接点にもなりました。
このDigital Brand Bookの重要な点は、新CIが持つ世界観をキーモチーフにしていることです。ロゴに込められた自然、未来、成長のイメージ、サポートグラフィックの思想、グローバルに広がる事業と従業員のつながり。それらがWEB上のストーリーとインタラクションへ接続されています。ただ美しいWEBをつくるのではなく、ロゴの世界観から生まれた体験をつくる。情報を整理するのではなく、ブランドの個性を感じられる時間をつくる。これこそが、ブラビスが考えるデジタルブランディングです。その体験がブランド固有のものであればあるほど、ユーザーは記憶しやすくなり、もう一度見たくなる。社内の人が自分たちの仕事を誇らしく感じる。採用候補者が企業の世界観に惹かれる。取引先や生活者が、誰かに語りたくなる。Digital Brand Bookは、ブランドの浸透と想起を強力に支える接点になるのです。
これからの企業ブランディングでは、CIやタグラインを開発するだけでは十分ではありません。それらに込めた思想を、どの接点で、どのような体験として受け取ってもらうかまで設計する必要があります。WEBは、その中心的な接点になり得ます。ブランドの世界観を3D的な奥行きや動き、スクロール、インタラクションへ翻訳することで、ユーザーは情報を読むだけでなく、ブランドを体感することができます。そのブランドにしかできないデジタル表現をつくること。それが、ブラビスの考えるデジタルブランディングであり、ブランディングを成功させる重要な要素なのです。