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最近のバンコク、特にワット・アルンやター・ティアンといった旧市街を歩けば、ジーンズにサバイ(肩掛け)を合わせた、観光客の自由な着こなしに目が釘付けになるはず!
2026年を象徴する、新しいスタンダードなスタイルとして今回のファションは定着しつつあります。この最先端トレンド、一体どうやって生まれ、誰が火をつけたのか?
その答えをこの記事でお届けします。

画像①
2026年の幕開けとともに注目を集めているのが、タイの大地と歴史を共にしてきた伝統的な装い「サバイ(肩掛け)」です。そのルーツは1000年以上前の古代(ドヴァーラヴァティー時代)から、現代の王朝(ラッタナコーシン時代)に至るまで遡り、もともとは胸元に巻く長い布として、礼節や身分を示す役割を担っていました。しかし今、そのフォーマルなイメージは軽やかにアップデートされ、ジーンズなどのモダンなボトムスと合わせるスタイルへと進化しています(画像①)。このトレンドの魅力は、「ホムタート(布を折らないフラット状の巻き方)」や「ホムジープ(布をプリーツ状に折る巻き方)」といった伝統的な巻き方をあえて取り入れ、無骨なデニムの質感と組み合わせることで生まれる絶妙なコントラストにあります。
これにより、かつての優美なイメージは、エッジの効いた現代ファッションへと昇華されました。「タイらしさ」が若者のライフスタイルと美しく共存できることを、今、世界に向けて力強く発信しています。

画像②王室式タイ衣装
「タイ織物芸術」における美を語るなら、シリキット王太后陛下(Queen Sirikit)の多大なる功績への敬意を欠かすことはできません。先見の明に優れた陛下はタイ・ファッションを世界へ広めた先駆者であり、伝統的な知恵をモダンに昇華させた「王室式タイ衣装(画像②)」を創出した人でもあります。なかでも、精緻なサバイが特徴的な「チャクリー様式(Chud Thai Chakri)」は、その象徴と言えます。
かつて陛下が海外を訪問した際、真珠やスパンコールで彩られたタイシルクを纏った優雅な姿は、世界的に高く評価され、「世界で最も美しい女性の一人」と称えられました。こうした歩みは、国民や次世代のデザイナーたちに大きなインスピレーションを与え、「サバイ」という高貴な衣装をデイリーファッションとして着こなす今のムーブメントへと繋がっています。まさにクラシックと現代性の見事な融合となったのです。さらに本年は、タイの伝統衣装「チュットタイ」のユネスコ無形文化遺産登録に向けた準備も進められており、その価値はさらに高まっています。

画像③Khemjira The Series

画像④1st Khemjira Fan Meeting in Japan
このトレンドを一層加速させたのが、ドラマKhemjira The Seriesの「Khemjira Must Survive(เขมจิราต้องรอด)(訳:ケムジラーは生き残らなければならない)(画像③)」の影響です。このドラマでは、タイの呪術信仰や伝統文化がミステリアスに描かれています。そして、作中の衣装デザインも注目の的で、1940年代のスタイルをベースに、サバイを斜めに掛ける着こなしや、ダークトーンの布使いといった伝統的なタイ衣装の要素を巧みに組み合わせたものになっています。
このような装いは、キャラクターたちの複雑で神秘的な個性を際立たせ、まるで魔力のような魅力を放っています。現代的な世界観に伝統衣装のエッセンスを落とし込んだスタイリング(画像④)は、これまでの文学作品のような「古風なイメージ」を一新し、洗練されたファッションへと昇華させました。
その結果、本作シリーズファンの若者などを中心に劇中のスタイルを真似て取り入れる動きが広がり、ミステリアスで奥深い「タイならではの美しさ」を再発見するムーブメントが巻き起こっています。

画像⑤Bangkok City Promo Video

画像⑥タイの生地×ジーンズ
サバイとジーンズの組み合わせが全国的なバイラルとなった大きな転機は、つい口ずさんでしまうような楽曲『Bangkok City(画像⑤)』のヒットによるものでした。タイの人気歌手クラテーが歌うこの曲は、軽快なリズムに乗せて首都バンコクの魅力を表現し、多くの人々を虜にしました。
その勢いに乗り、ヨシ・リンラダーやジーナ・ウィラヤーといったトップセレブやクリエイターたちが、この曲に合わせて動画を投稿。鮮やかなサバイにストリート感のあるジーンズを合わせたコーデで、バンコクの街角をまるで国際的なランウェイのように闊歩する姿が大きな話題に。
サバイとダメージデニムという意外な組み合わせは、斬新かつスタイリッシュなビジュアルとして瞬く間に拡散されました。これに刺激を受けた若者たちの間で、おばあちゃんのタンスに眠っていた「パー・トゥン(筒状の布)」や「サバイ」を取り出し、自分流にコーディネートする動きがSNS上で一気に広がったのです。
今年はまさに「タイ衣装イヤー」と呼べるほど、伝統衣装を楽しむ動きが盛り上がっています。特にサバイとジーンズの爆発的な人気が火付け役となり、タイの伝統布を現代的にアレンジするアイデアが次々と誕生しました。その代表格が、タイ布の伝統柄を大胆に取り入れたジーンズです(画像⑥)。スタイリッシュで唯一無二の個性を放つアイテムとして注目を集めています!
オンラインショップを中心に、多くのブランドがこの「タイ布ミックス」のジーンズを展開。一点物も多く、その希少価値も高まっています。産地ごとに豊かな表情を持つタイの布は、様々なカットのデニムと融合し、これまでにない自由な表現を可能にしました。これにより、タイのアイデンティティを大切にするデザイナーたちの創造力も、さらに広がっています。
以上が、今SNSで大きな話題を呼んでいる現代タイファッションのストーリーでした!この「タイらしさ」を追求するトレンドは、今後どこまで進化していくのでしょうか。
引用元
画像①:https://www.facebook.com/photo?fbid=1181770867450301&set=pcb.1181771484116906
画像②:https://www.youtube.com/watch?v=64IYFgW_HlA
画像③:https://www.instagram.com/p/DWbDiHtDmSe/
画像④:https://www.instagram.com/p/DRHUOMHDkk3/?img_index=1
画像⑤:https://www.tiktok.com/@kt_kratae8/video/7588779995674332437
画像⑥:https://www.instagram.com/p/DV6EPGwkljV/?img_index=1
https://vogue.co.th/article/voguescoop-sabai-trends-thai-traditional-dress