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皆さんは最後に銭湯やサウナに行ったのはいつでしょうか?
韓国の統計庁(現・国家データ処)の実態調査によると、全国の公衆浴場(銭湯やサウナ等)の店舗数は、2000年の9950ヶ所から2025年には5688ヶ所と、実に57%も減少しました。住宅環境の向上やシャワー文化の定着から、銭湯の需要は激減したようです。しかし近年、若者を中心に公衆浴場業が再び注目を集めています。
本記事では、韓国の公衆浴場業の実態と、その復活の背景に迫ります。

画像① ソロサウナ「レポ」
韓国にはかつて数多くの公衆浴場がありましたが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う営業制限の影響で、多くの施設が廃業へと追い込まれました。さらにコロナ禍が明けた以降も、ガス・電気・水道料金の高騰が経営を強く圧迫し前途したように銭湯の需要が減ってしまったようです。
そんな中、SNSを中心に若者の間で「サウナブーム」が巻き起こったことで、公衆浴場業全体が再び脚光を浴び始めているのです!
昔ながらの銭湯はもちろん、かつて爆発的な人気を博した「チムジルバン(多様なサウナや大浴場、食事処や仮眠スペースを備えた複合温浴施設)」、コロナ禍以降に登場した「個室あかすりスパ」や「プライベートサウナ(画像①)」など、今「サウナ好き」のSNSで話題となっているスポットは多岐にわたります。昔ながらの銭湯の風景とは少し形を変えつつも、人々にとっての「癒やしの場」であるという点は変わりません。

画像② みんなのサウナアプリ
韓国ではサウナといえば、「中高年層があかすりのついでに立ち寄る場所」や「過酷な仕事・暴飲後の疲労回復のために行く場所」というイメージが定着していました。しかし、現代の若者たちによるサウナの楽しみ方は、それとは大きく異なります。
国内外のサウナ情報を発信するSNSアカウントのフォロワー数は12万人に達し、周辺サウナの評価やランキングを検索できる「みんなのサウナ(모두의사우나)」というマップサービスまで登場(画像②)。さらには、自身の訪問記録(サ活記録)を残せる専用サイトも人気を集めています。
近所の昔懐かしの銭湯サウナから、繁華街にある完全予約制のプライベートサウナ、郊外の本格的なフィンランド式サウナまで、若者たちは多様なサウナを巡って記録をつけたり、こだわりのサウナグッズを購入したりと、さまざまなアプローチでサウナを「ディグる」楽しみに没頭しているのです。

画像③ 入浴マーケットのヤンモリ姿のスタッフ
コロナ禍以降、健康意識の高まりとともに空前のランニングブームが巻き起こりました。それに伴い、運動後のリカバリー(疲労回復)手段としてサウナへの関心が急上昇。最近では「サウナバッグ」や愛用のバスグッズを紹介するコンテンツまで話題を集めています。
タレントのチェ・ファジョン氏が自身のYouTubeチャンネルでサウナバッグの中身を公開した動画は、130万回再生を突破。動画内で彼女が紹介したバッグは瞬く間に売り切れとなるほどの反響を呼びました。
さらに5月には「入浴マーケット」と題したポップアップストアも開催。サウナハットやお洒落なボディタオルなどの入浴用品を扱う約18のインディーズブランドが集まったこのマーケットでは、わずか2日間で3,000人超の来場者を集める盛況ぶりを見せました。会場では、韓国チムジルバン名物の「ヤンモリ(羊頭巻き)」姿のスタッフが、定番ドリンクの「シッケ」を販売する一幕もあり、イベントを大いに盛り上げました(画像③)。

画像④ 銭湯で行われたsmoothlabの講演

画像⑤ プライベートサウナ「sisuhouse」
いまやサウナブームは、世界的なウェルネストレンドの1つです。海外ではサウナでパーティーやライブ公演が開催されるなど、「社交の場(ソーシャルサウナ)」としての側面が脚光を浴びています。
韓国でも、地域住民が集まる「チムジルバン・サウナツアー」をはじめ、みんなで3〜5kmのランニング後に整う「サウナラン」、サウナを満喫する旅行パッケージなど、“みんなで楽しむ”動きが活発化しています。特に銭湯が多い街として知られる釜山(プサン)では、銭湯を会場にした講演会まで開かれました(画像④)。
その一方で興味深いのは、世界的なソーシャルサウナブームとは対照的に、韓国では自分だけの空間で一人静かに寛げる「プライベートサウナ」もまた、大きな支持を得ている点です。完全予約制のプライベートサウナでは、照明や音楽、アロマの香りなど、五感で癒やされる空間体験を提供。ソウル市江南区・新沙洞(シンサドン)にある人気店「sisuhouse(シスハウス)」などは、予約開始と同時に一瞬で枠が埋まるほどの人気ぶりを見せています(画像⑤)。
一度サウナの魅力にハマると、スマホやPCなどのデジタル機器から離れ、心身ともに「何もしない時間」を定期的に設けるようになると言います。
デジタルデトックスや極上の癒やしを求める現代人にとって、このサウナブームは今後もしばらく続いていくのではないでしょうか。
引用元
画像① https://www.solosaunalepo.co.kr/sub/room/w_room_3.php
画像② https://play.google.com/store/apps/details?id=app.moduisauna
画像③ https://www.instagram.com/p/DY7XIgvCWCE/
画像④ https://www.instagram.com/p/Ctx-nqDv1DP
画像⑤ https://sisu.house/about
参考
https://kosis.kr/statHtml/statHtml.do?orgId=117&tblId=TX_117430022&conn_path=I2
https://www.joongang.co.kr/article/25434474