たまご&カンパニー
  • - コーポレートアイデンティティ
  • - アプリケーションデザイン
  • - デザインマニュアル
  • - コンセプト
  • - パッケージデザイン

111年の歴史を継承しながら、新たな歴史を刻む

1912年に創業した「イセ食品株式会社」は、『森のたまご』や『てるたま』など、ブランドたまごの定番品を日本全国のスーパーやコンビニに卸している、鶏卵最大手の企業です。

国内でいち早く鶏卵の大量供給体制を整えただけでなく、独自の飼育環境、飼料配合により、日本人の嗜好に合わせながらも、絶妙な栄養バランスの卵を実現。1980年には米国に進出し、米国トップクラスの事業規模となるなど、日本だけでなく世界中にネットワークを広げています。

そんなイセ食品ですが、経営刷新をアピールするためのコーポレートブランディングを実施。企業名を「イセ食品」から「たまご&カンパニー」に変更するに合わせ、ブラビスのストラテジー&コンサルティングディビジョンとクリエイティブチームが一体となり、コンセプト開発及びコーポレートロゴ開発、アプリケーションデザイン開発、デザインマニュアル開発、さらに各たまごブランドのパッケージリニューアルを担当いたしました。

新たなコーポレートロゴは、「たまご&カンパニー」という新社名を視覚的に表現。“&”を卵の右上にデザインすることで、数字を掛け合わせ大きくしていく自乗や、音に変化を与えるシャープ記号のように、卵という食品の可能性を大きく広げていくビジョンを描いています。

さらに、“&”は形状が途切れることのないインフィニティーであることから、同社の無限の可能性と永続的発展という意味も込めています。カラーには「エナジーレッド」を採用。「たまご」を食べることで得られる活力と、鶏卵業界No.1企業としてのチャレンジングな姿勢を表しました。

たまごブランドのパッケージリニューアルでは、1990年発売のロングセラーブランド「森のたまご」と、卵黄が鮮やかに輝く「てるたま」、栄養価の高い「赤鶏の旨味賛卵」の3ブランドを並行して開発。「森のたまご」はコクと旨味が特徴であったり、「赤鶏の旨味賛卵」は飼料を変えることで、ビタミンE・Dが豊富に含まれていたりと、それぞれの商品特徴が異なることから、ストラテジー&コンサルティングディビジョンが戦略を立案後、各ブランドとも訴求点をしっかりと伝えるためのパッケージデザイン開発を行いました。

特に印象的なリニューアルとなったのは、料理に映えるきれいな黄身が特徴の「てるたま」です。従来のデザインにも用いられていた、爽やかな朝の青空を想起させる水色を、売り場で目をひくベースカラーとして採用しデザインを開発。現行よりもシンプルで整った印象にすることで、卵の黄身にフォーカスできるようなデザインとなっています。

コーポレートロゴ及びパッケージデザインまで一貫してブラビスが開発を行うことで、企業としての統一したイメージづくりが可能となりました。